2013-03-22

株式投資は慎重に

このところ、円安とともに日米の株価が値上がりしています。この機会に新たに株式投資を始める人も増えているそうですが、投資には必ずリスクがあることも考慮しておかなければなりません。
現代は、ネット上から気軽に口座を開設し、小額から株式投資ができる時代になっていますが、果たして本当にこのまま景気が上向いて行くのかどうかという不安もあります。

米国では、雇用統計が改善しているとの発表があり、それが株価を押し上げている一因になっているようです。しかし、職探しをあきらめたりパートタイムで働き始めた人を除外しているため、完全に失業率が低下したとはいえません。
ユーロ圏では、キプロスの預金封鎖が問題になっており、世界経済にもじわじわと影響が広がって来ると思われます。

日本では、2年以内をメドに2%の物価高が目標とされており、インフレ傾向になると思われますが、それで庶民の生活が豊かになるかどうかは別問題です。円安や株高で大企業は潤っても、中小企業や一般庶民が好景気を実感するまでには至ってないからです。
もし、今回の円安・株高が単なるバブルであるなら、何かのきっかけで簡単にはじけてしまいます。きっかけとなる思いがけない危機を「ブラックスワン」と言うのだそうですが、そのブラックスワンはどこに潜んでいるのかわかりません。
大切な個人資産を失わないためにも、今の時期の株式投資は周囲の雰囲気に流されずに慎重に行ったほうが良さそうです。







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