2013-04-19

伊勢神宮の式年遷宮と経済との関係

2013年は色々な意味で変換のある年と言われますが、秋に行われる伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)もそのひとつと言えます。式年遷宮は、20年に一度社殿などの建物全てを建て替え、御装束や神宝を新調して、御神体を新宮へ遷(うつ)すという重要な祭儀となっています。
この式年遷宮が始まったのは690年の持統天皇の時で、その後1300年、戦国時代に一時中断したもののずっと20年おきに行われて来たという驚くべき歴史を持っています。

そして今回は62回目の遷宮になるわけですが、東の御敷地である「米座(こめざ・こめくら)」から西の御敷地である「金座(かねざ・かねくら)」に遷るため、日本経済との関連が取り沙汰されています。
伊勢では、東の「米座」の時代は平和で心豊かな「精神の時代」であり、西の「金座」の時代は波乱、激動の「経済の時代」として言い伝えられているからです。

過去の例を見れば、「金座」にあった1849年から1869年は黒船の来航や戌辰戦争、明治維新があり激動の時代となりましたが、「米座」に遷った1869年から1889年は文明開化を謳歌した時代。次の「金座」である1889年から1909年は日清・日露戦争の時代となり、1909年から1929年の「米座」では第1次世界大戦や関東大震災があったものの大正ロマンデモクラシーで大衆文化の花が開きました。
1929年から1953年の「金座」の時は、満州事変・日華事変・大東亜戦争と激動の時代となり、1953年から1973年の「米座」の時は高度経済成長期となりました。1973年から1993年の「金座」では石油ショック、中東湾岸戦争と再び激動の時代に入り、1993年から2013年の「米座」では、東日本大震災があったり、デフレ不況が長く続いているものの経済的には比較的安定していたと言えます。

そして「金座」に遷る今年、経済の活性化は誰もが望んでいるところですが、戦争の勃発や急激な経済の変化が起こるきざしも見え、もしかしたら再び激動の時代を迎えることになるのかもしれませんね。


2013-04-11

希望すれば65歳まで働けることに

高年齢者雇用安定法が改正され、2013年4月1日からは希望者全員が60歳の定年以降も同じ企業で継続して働けることになりました。公的年金の受給開始年齢がいずれ65歳からになるので、それをにらんだ改正と思われます。
確かに、60歳で定年を迎え、その後再就職もできず、蓄えもなかったら、多くの人は路頭に迷ってしまいます。この5年間の空白期間を何とかしなければ、という意見は以前からありましたが、65歳までの継続雇用を企業に義務づけることにより、そのような不安はいくぶんかは解消したようです。

しかし、実際には定年後の継続雇用は、色々な面で労働条件が変わって来るようです。正社員としてそのまま継続できれば問題ありませんが、勤務時間が短くなったり、収入が減少したり、賞与がなくなったりという可能性もあります。
すると、社会保険に加入できないケースもあるので、やはりある程度不安定にならざるを得ないかも知れません。
いずれにしても、これから老後を迎える50代、60代にとっては厳しい時代になりそうです。60歳から65歳までの無年金期間を無事に乗り切れるよう、早めに生活設計を立てておいたほうが良いかもしれません。
また、65歳以降も年金だけで暮らしては行けないということもあり得るので、給料や年金以外の副収入の道を作っておくのも一つの方法と言えます。

参考サイト 定年後再雇用制度とは?


人気記事