2010-11-02

ややこしい家電エコポイント制度の見直し

11月になり、「そろそろテレビを買い換えなきゃ」という人も多いようですが、ちょっと気になるのが「家電エコポイント制度の見直し」の中身です。
これは、10月8日に閣議決定されたものですが、どうもその内容がややこしく、わかりにくい。
まず、家電エコポイントの対象製品はグリーン家電製品というもので、このグリーン家電製品とは何かというと、統一省エネラベル4つ星(☆)相当以上の「地上デジタル放送対応テレビ」、「エアコン」、「冷蔵庫」の家電製品を指すそうです。
じゃあ、この統一省エネラベルとは何かというと、「地上デジタル放送対応テレビ」「エアコン」「冷蔵庫」の省エネ性能を5つ星で評価したものと定めています。

そして今回の「家電エコポイント制度の見直し」の中身はというと次の3点になるようです。

(1)2010年12月1日以降の購入分から、家電エコポイント数(点)付与を現行の半分に変更。
ということで、テレビの場合は32型か26V型の場合、現在の12,000点が6,000点になってしまう訳なので「これはもしかして、11月中に購入したほうがお得」ということかと我々庶民は考えますが・・・。

(2)2011年1月1日以降の購入分から、申請対象を「統一省エネラベル☆5の製品を購入し、買い替えをしてリサイクルを行った場合」に限定するとともに、家電エコポイント数(点)のリサイクル分の加算を廃止。
もし、11月中に購入できなくて、12月になってもまだ購入できなかった場合は、ますます不利になるようです。何だか少しずつ首を絞められているような気分になって来ました。

そしてとどめの3つめ。
(3)家電エコポイント登録申請期限は平成23年5月31日(当日消印有効)とする。万が一、家電エコポイント発行原資が不足する可能性が出てきた場合には、申請順で処理することとなるが、申請順で処理することとなる日の1ヶ月以上前に改めてお知らせする。

ここで間違いやすいのは、登録申請期限は平成23年5月31日となっていますが、エコポイントが適用になるのは、2011年3月末までなので、テレビの購入を予定されている方は、少なくとも来年の3月末までには、購入したほうがお得なようです。しかし、家電エコポイント発行原資が不足する可能性が出てきた場合は、申請しても受理されないこともあるのでしょうか?
このように、11月、12月、翌年の1月以降と徐々にエコポイントの条件が厳しくなって行きますが、ひょっとしたらそれに連動してテレビの価格が下がる可能性もあります。
宣伝に踊らされず、慌てずにゆっくり行きましょう。

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