2013-03-22

株式投資は慎重に

このところ、円安とともに日米の株価が値上がりしています。この機会に新たに株式投資を始める人も増えているそうですが、投資には必ずリスクがあることも考慮しておかなければなりません。
現代は、ネット上から気軽に口座を開設し、小額から株式投資ができる時代になっていますが、果たして本当にこのまま景気が上向いて行くのかどうかという不安もあります。

米国では、雇用統計が改善しているとの発表があり、それが株価を押し上げている一因になっているようです。しかし、職探しをあきらめたりパートタイムで働き始めた人を除外しているため、完全に失業率が低下したとはいえません。
ユーロ圏では、キプロスの預金封鎖が問題になっており、世界経済にもじわじわと影響が広がって来ると思われます。

日本では、2年以内をメドに2%の物価高が目標とされており、インフレ傾向になると思われますが、それで庶民の生活が豊かになるかどうかは別問題です。円安や株高で大企業は潤っても、中小企業や一般庶民が好景気を実感するまでには至ってないからです。
もし、今回の円安・株高が単なるバブルであるなら、何かのきっかけで簡単にはじけてしまいます。きっかけとなる思いがけない危機を「ブラックスワン」と言うのだそうですが、そのブラックスワンはどこに潜んでいるのかわかりません。
大切な個人資産を失わないためにも、今の時期の株式投資は周囲の雰囲気に流されずに慎重に行ったほうが良さそうです。







2013-03-10

見直される環境浄化微生物

世界的な規模で大気や土壌などの環境汚染が進行しています。何とかその汚染をくい止めようと、さまざまな研究がなされていますが、近年クローズアップされているのが、環境浄化微生物というものです。
生ゴミを土の中に埋めておくといつの間にか分解され、植物にとっては栄養豊富な堆肥ができますが、これは微生物の働きによるものです。落ち葉なども集めて放っておくだけで、立派な腐葉土ができます。
日本人の食卓に欠かせない醤油や味噌、漬物には酵母菌という微生物がいますが、他にも納豆菌や乳酸菌なども微生物の仲間です。

このような微生物が持っている驚異とも言える分解能力を利用して、環境をきれいにしようとする技術を「バイオレメディエーション」と言うそうです。家庭の浄化槽や汚れた河川、田畑などの環境浄化に応用できれば、もしかしたら地球規模で進む環境汚染をストップさせることができるかもしれません。
また、何よりも心強いのは、微生物の働きは放射能汚染対策にも応用できるとのことです。かつて広島・長崎に原爆が投下された時、爆心地では何十年か草も生えないと予想されましたが、現実には1年後に草が生え、現在は普通に作物が作られています。これは、雨で放射性物質が洗い流されたとともに、微生物の働きがあったからではないかとされています。
福島原発事故によってばら撒かれた放射性物質も少しずつ減少しているようですが、環境浄化微生物の研究がもっと進んで微生物の力で大地がきれいになったら、明るい未来も見えてきそうですね。

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